口腔外科・インプラント
口腔外科
口腔外科を専門とした経験と技術力
口腔外科とは、むし歯や歯周病などの治療以外で、顎やお口の中、顔面の疾患について外科治療をメインに行う診療科です。
当院の院長は大学病院で15年に渡り、口腔外科を専門として治療を行ってまいりました。
難症例の親知らずの抜歯など、一般の歯科医では治療できないケースでも対応させていただきます。
様々な症例を診てきましたので、お口のできものにお悩みの方や、顎に違和感(口が開かなない、カクカク音がする、痛みがある)がある方も、お気軽にご相談ください。
親知らずの抜歯
親知らずとは一番奥に生える上下合わせて4本の永久歯(第三臼歯)です。
親知らずの生え方はひとによって異なり、1本も生えてこないひとや、全部そろっていないひともいます。
親知らずは永久歯が生えそろってから出てきますが、顎が小さいと親知らずが生えるスペースが足りず、歯の列から外れたところから生えてきたり、斜めや横向きに生えたりするケースが多く見られます。
そのため親知らずは様々なトラブルの原因となり、場合によっては抜歯が必要となることもあります。
親知らずによるお口のトラブル
- 親知らずの生え方によっては歯周ポケットが深くなり、細菌が溜まることで感染性の炎症を起こします。
- 親知らずの周辺は歯磨きしにくく、隣の歯(第二大臼歯)がむし歯になりやすくなります。
- 顎の関節が痛くなる、歯並びが悪くなるなど
当院では親知らずがあごの神経に接触していたり、上顎洞に突き抜けたりしている難症例についても、対応可能な場合がございますので一度ご相談ください。
怪我で歯が抜け落ちたら
怪我で歯が抜け落ちてしまった場合、一刻も早く歯医者を受診してください。
受診までの間にご自身でできることとして、まず抜けた歯を元の位置に戻してみましょう。歯が汚れている場合は必ず水道水で洗ってください。ただし水道水に長時間歯を漬けると歯根膜が死んでしまうため、洗うのは30秒以内が適切です。
抜けた歯を元に戻せない場合は、お口の中に入れて保存をします。歯を唇と歯ぐきの間に入れておくと飲み込む心配がありません。もし、すぐ牛乳が手にはいるなら牛乳の中に保存しましょう。正しい状態で歯を保存してお持ちいただければ、歯を元に戻せる可能性が高まります。
出血や痛みが少ないレーザー治療
レーザー治療は通常の治療に比べて痛みや不快感が少なく、傷の治りが早いなどの利点があります。人体に対する安全性も高く、高血圧、心臓疾患や内科的疾患の持病がある方のほか、妊婦さんでも安心です。当院ではCO2レーザーとNd:YAGレーザーを症例によって使い分けています。
CO2レーザー
歯科用レーザーとして一番普及しているタイプです。
組織表面に作用するので、歯肉などの切開に使用します。
熱による止血作用があるため出血が少なく、治療後の回復も早い点が特徴です。
Nd:YAGレーザー
歯肉や歯に対して透過性が高く、組織の内側に作用するレーザーです。
アフタ(口内炎)初期にレーザーを当てると、痛みを感じる期間が短くて済みます。顎関節症の際にソフトレーザー照射を行うことで、疼痛緩和に効果あります。
安心への取り組み
生体モニターや酸素などの安全管理機器を取りそろえ、患者さんの安全を確保しながら治療を行います。
手術の際は手持ちX線照射機を使用する場合がございます。
レントゲン室までの移動が困難な患者さんでも、ユニットに横になったままレントゲンを撮ることができます。
インプラント治療
インプラントとは
当院では失った歯の機能を回復する選択肢のひとつとして、インプラント治療をご提案しています。
インプラント治療とは、チタン製の人工歯根を顎に埋め込み、その上に人工の歯を作る治療法です。
チタンは人体に無害で骨としっかり結合するため、自分の歯のように噛めるというメリットがあります。
また上部構造となる人工歯にセラミックを使用することで、強度に優れ審美性の高い歯を入れられます。
歴史があり信頼できるインプラントメーカーを採用
当院ではノーベルバイオケア社(スウェーデン)製のインプラントを使用しています。ブローネマルク博士がチタンと骨が結合することを発見して以来、地道に研究を続けてきた歴史あるメーカーです。数多くの臨床データに裏付けされた信頼できるインプラントです。常に豊富なパーツを取りそろえており、各国に広い販売ネットワークがあるため、転居先や海外でメインテナンスが必要になった場合でも安心です。
安全に考慮した治療を行っています
2回法による治療
インプラントの手術には、主に1回法と2回法があります。
インプラントを埋め込む手術と、上部構造をインプラントに連結する手術の回数を意味しています。
1回法は2回法より短期間で治療が終了するというメリットがありますが、当院ではインプラントを歯肉の中に完全に埋め込む2回法を採用しています。
2回法は治癒期間中インプラントに余計な力がかからず、感染のリスクも少ないため、より確実で安全です。
お口の状態によっては1回法も検討できますので、お気軽にご相談ください。
サージカルガイド
インプラント治療には症例によってサージカルガイドを使用しています。
サージカルガイドをお口の中に固定することで、インプラント埋入時のドリルの着地点と正確な角度を把握できます。
また、ドリルがぶれることもなく安全です。これまでのように大きく歯肉を切開することなく手術ができるため、術後の出血や痛みを軽減できます。
インプラント治療は土台が大事
顎の骨の量が少ない患者さんの場合でも、骨造成を行うことでインプラント手術が可能です。
骨造成とは、ご自身の骨や人工の材料を用い、GBR(骨誘導再生療法)によって、骨の再生を図る治療です。
インプラントの土台となる顎の骨がしっかりしていれば、インプラントが安定するため長く使用することができます。
GBR
歯を支えている歯槽骨や、顎骨の組織増大を促す治療です。
歯肉を切開し、メンブレンと呼ばれる骨再生を促す特殊な膜を対象部に入れて、経過観察を行います。
骨再生には一般的に4~6ヶ月程度かかります。